「レストラン」
現在のコロナ禍で、外食を控えている方も多いと思います。
緊急事態宣言もあり、なおのことなかなか外での食事がままなりませんよね。
さて、外食をする時に利用する「レストラン」。
この「レストラン」という言葉なんですが、この言葉のそもそもの意味を考えたことってありますか?
「レストランに食事に行く」「あそこのレストランは〇〇が美味しくて人気があるよね!」
など、私たちが普段「レストラン」という言葉を使う時は”場所”を指しているかと思います。
でも。もともとは場所をさしていただわけではありませんでした。
「レストラン」という言葉は、実は「体力を回復させるための栄養食、強壮剤」という意味で、野菜や肉を煮込んだ際にできるブイヨン状のスープを指していました。
さかのぼること250年以上前に、パリで簡単な料理を売るお店が、「レストラン」という名前でスープを提供したのが始まりと言われています。野菜や肉を煮込んだブイヨン状のスープは、栄養が豊富で身体に良く、とても美味だったとか。(確かに、そうですよね。さぞかし美味しかったろうと想像します。)
最初は「レストラン(=スープ)を売るお店」だったのが、やがて「食事をする場所」を指すようになっていったんですね~。
もともとは元気を回復するスープをいただける場所だったレストラン。
レストランで食事をすることは、現代の私たちの日常に当たり前に存在していました。
でもその当たり前が崩れ、行けなくなって改めて「レストラン」の意味を考えるようになりましたね。
日常とは異なる空間で、楽しい会話とともにいただく美味しい料理。まさに元気や活力を与えてくれる場所。
気兼ねなく会話を楽しみながら過ごせる、そんなレストランでの食事の時間を心待ちにする今日この頃です。