アロマテラピーとは

アロマテラピーという言葉は、今や多くの方がご存知と思います。

この言葉なのですが、フランスの化学者の造語で、

「アロマ=芳香」+「テラピー=療法」=「アロマテラピー=芳香療法」

という意味を持っています。

アロマテラピーは植物の香り成分を取り出して凝縮した精油(エッセンシャルオイル)を用いて、心身に働きかけ美と健康に役立てていく自然療法です。

そもそも人間には、自然治癒力が備わっています。植物の香りの力を借りることで自然治癒力を高め、心身に起きるトラブルを穏やかに解消し、健やかな状態に導いていこうというのがアロマテラピーの考え方です。

ですので、いわゆる病院で行われる”治療”とは異なるもの。

例えば頭痛を考えてみましょう。病院では悪い部位がないかどうか検査したり痛み止めのお薬等が処方されて様子を見ることになるでしょう。

でもアロマテラピーでは、頭痛の元となる原因をさぐりアプローチしていきます。

ストレスが原因と思われる場合にはリラックスやリフレッシュに有効な香りを取り入れる、肩こりであれば血流をよくする香りを使ったオイルでトリートメントする、風邪の前兆かもと思う場合は免疫力アップの香りを拡散したりハーブティーを飲む、月経前後の不調であればホルモンのバランスを整えてくれる香りや痛みを鎮めてくれる香りを使ったオイルでお腹をやさしくマッサージする・・・など、不調を引き起こしている要因をさぐり、植物の香りの力を借りながら人間に本来備わっている自然治癒力にアプローチし、そこから心身を整え不調を改善していく。これがアロマテラピーなんです。

ただ、注意していただきたいのは、心身の不調と言ってもそこに深刻な病気が隠れている場合もありますので、素人判断することはとても危険です。

いつもと違うな、初めての痛みだな、痛みがとても強いな、いつも以上に長く痛みが続くな・・・などありましたら、すぐに病院を受診してくださいね。

アロマテラピーは、病気を治す治療ではなく、私たちが心身ともに健康で豊かな毎日を送るために心身のリラックスやリフレッシュを促したり、バランスを整えたりするための一つのツールであることを覚えておいていただけたらと思います。

<参考文献> アロマテラピー検定公式テキスト 1級・2級 / (公社)日本アロマ環境協会

健康のこと

次の記事

健康寿命とは